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ボリビア 基本情報

Copyright (c) 2009 Takeshi Fujiyoshi

このページの情報は 2008年6〜8月時点 のものである。

目次

出入国

日本人はビザ不要。入国時に30日の滞在許可をもらえる。 足りなければ街のイミグレーションオフィス(not 国境)で延長手続きが可能。

陸路で入国

国境のイミグレーションで手続きする。 パスポートの入国印のみで、ツーリストカードはない。 入国印の下に「ST」と記入される。ST=Sin Tarjeta=カードなし。 パスポートのコピーを提出する必要あり。なければ近くのコピー屋でとってくる。 コピー屋が無い隔地ではどうするの??

自分はブラジルからボリビアへ入ったのだが、 ブラジルの出国手続きを前日にしていたため 出国印の日付を見て「何で昨日なんだ?」と係員に突っ込まれた。 『イミグレーションがホテルから遠いんだ』と適当に回答して終了。

荷物検査はなかった。

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陸路で出国

国境のイミグレーションで手続きする。 出国税21ボリビアーノスとられた。

延長手続き

イミグレーションオフィス(not 国境)で30日ずつ延長手続きできる。 料金は2008年8月時点で198ボリビアーノス(約3000円)。

イミグレーションオフィスは、サンタクルス、スクレ、ポトシ、ウユニなどの 主要都市にあるはず。自分はスクレで延長手続きした。 午前に申請してパスポートを預け、翌日の夕方に引き取り。 パスポートの写真ページと入国スタンプページのコピーが2部ずつ必要。 更に、パスポート引き取り後、延長証明のページのコピーを自分で取ってきて 提出すると終了。

言葉

公用語はスペイン語。

道路標識が不十分で分かりにくいため、現地の人に道をたずねることが多くなり、 スペイン語力が向上する、かも知れない。

英語は通じない。 外国人旅行客が多い街では、英単語を飛ばしてくるホテルの管理人なども たまにいるが、会話までは無理。

ボリビアでよく使うスペイン語

文法的に正しいかどうかは知らない。通じれば良い。通じなくても害はない。

日本語 スペイン語
この辺にホテルはありますか? アイ オテール ポル アキ?
この辺にレストランはありますか? アイ レスタウランテ ポル アキ?
スクレへの道はどっちですか? クアル ルータ パラ スークレ
次の街まで何キロですか? クアントス キロメトロス パラ プローシマ シウダーッド
この村の名前は? コモ セ ヤーマ エスタ ビージャ

お金

通貨単位はボリビアーノ(Boiviano)、複数形でボリビアーノス(Bolivianos)。 単位記号「Bs.」を頭に付けて表記する。 1/100の補助単位センターボあり、小数2桁で表記する。

2008年7月時点のレートは 1ボリビアーノ=15円。

田舎では高額紙幣の使い勝手は良くない。 50ボリビアーノス(750円)程度のおつりでも足りないと言われることがある。 その場合でも、近所の他の店で両替してくるなど、何とかしてくれる場合が多い。 A国やP国よりはいい。

ホテル

宿の名称は Hotel(オテール)、Hostal(オスタール)、 Hospedaje(オスペダヘ)、Alojamiento(アロハミエント)などがある。 田舎のHospedajeやAlojamientoは民家の空き部屋を貸し出している感じの ところが多く、その分アットホームというか悪くはない。

自分が泊まったところは一泊 Bs.12〜80(180〜1200円)、平均Bs.31(470円)。 Bs.25(380円)くらいの宿が多い。

サンタクルス以東の低地では看板の出て無い宿が多く、 地元の人に聞かなければ分からない。 なお「Pension」という看板もよく見かけるが、 Pensionはレストランであって宿ではない。

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バスルーム

安宿はバスルーム共同。 サンタクルスで泊まった高い宿以外は全て共同だった。

低地では殆ど水シャワー。暑いので問題なし。 高地ではお湯シャワー。高地の田舎の安宿ではシャワーのないところもあるが、 それ以前に水道がきていない。

トイレは便座が付いていないところも多いが、 メキシコ、中米、ペルーに比べると便座付きが多かった気がする。

その他

  • クォリティは値段なり。 他国と比較すれば値段に対するクォリティは高いと思う。
  • 観光客が多い街のホテルでは「洗濯禁止」なところが多い。 洗濯屋に頼むことになるが、丸一日以上かかるのが困る。 田舎の安宿では洗濯可能。
  • 精算はチェックアウト時の支払でも可。
  • 安宿では、レストラン併設の宿以外で朝食は付いてない。 サンタクルスで泊まった80ボリビアーノス(1200円)のホテルでは付いていたが コーヒーとジュースとパン2つだけ。

キャンプ、野宿

キャンプ場は見たことがない。 ハイウェイ沿いでの野宿は比較的やりやすい。 都合の良い空き地はそこそこある。

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食事

サンタクルス以東の低地では看板のない店が多く、 地元の人に聞いてみないと分からない。 ハイウェイ沿いの店はトラックが止まっていたりして雰囲気で分かるかも。

普通のレストラン

コンプレート=スープ+セグンド。 セグンドはライス、イモ、肉、サラダなどの盛り合せのプレートのこと。 最初にスープが出てきて、飲み終わるとセグンドのプレートが出てくる。 一食Bs.9〜14(140〜210円)、平均Bs.10(150円)。

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田舎の安食堂にメニューはない。 店に入ったら店員に「コンプレート」と言えばOK。 選択肢はないか、せいぜい二択(牛か鶏か、など)。とても簡単。

量は類似形式のペルーやブラジルに比べると少なめ。 アンデスの高地では肉が無くなる。

ビールを置いてある店は意外と少ないが、コーラだけは絶対にある。 スプライト、ファンタくらいはある可能性が高い。 何かしらの飲み物が無料で付いてくる店もある。

朝食

ホテルに併設のレストランは朝食をやっている。 それ以外のレストランで朝から営業している店は少ない。 形式的な朝食料理は無いようである。 コーヒー+サンドイッチ(Bs.5〜10(75〜150円))だったり、 昼夜と同じようなプレートだったり。

街には肉や臓物と野菜のスープをBs.7(110円)くらいで提供している屋台が あって、地元の人達で賑わっている。

露店、弁当

低地では、ライス、ユカ芋、その場で焼いた肉などを使い捨て容器に 詰め合わせて売っている露店が、中央広場や駅の周りによくいた。 Bs.8(120円)くらい。

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高地では普通の食事を提供している露店レストランもあった。 Bs.9〜12(140〜180円)。

軽食

低地では、街にエンパナーダなど揚げ物を売っている露店が多かった。 高地では、スクレ、ポトシ、ウユニにはハンバーガの屋台が多かった。 ハンバーガ1つBs.3〜6(45〜90円)。

中華

サンタクルス、スクレ、ポトシには中華レストランがあった。 どの店でもスープ+メインディッシュの形式のセット物(コンボ)がある。 自分の場合、Bs.25〜30(380〜450円)。

食料品

スーパーは普及していない。 プエルト・スアーレスとサンタクルスでのみスーパーを見つけた。 スクレ、ポトシは街の規模からしてありそうだけど見つけられなかった。 その代わり市場(メルカド)は普及している。小さな街にもある。 そのため食料は市場で買うことが多い。

アンデスの高地に上がると田舎では入手できる食材が限られてくるが、 米、パスタ、じゃが芋、ツナ缶程度ならば小さな村でも入手できるので、 炊事道具さえ持っていれば何とかなる。

マヨネーズ、ケチャップ、マスタードが50cc単位のやつが売っている。 割高だが野宿用持ち運びには便利。

水とコーラはどこへ行ってもある。

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物価データ

飲み物
  • 水2L: Bs.6(90円)
  • ジュース2L: Bs.7〜9(110〜140円)
  • 缶ビール: Bs.6(90円)
青果
  • バナナ1本: Bs.0.50(8円)
  • みかん1個: Bs.0.50(8円)
  • りんご1個: Bs.1.50(23円)
  • パパイヤ小: Bs.2〜5(30〜75円)
  • パイナップル1個: Bs.5(75円)
  • いちご500g: Bs.5(75円)
その他
  • パスタ500g: Bs.4.50(68円)
  • 米500g: Bs.4.50(68円)
  • イワシ缶: Bs.8(120円)
  • 貝の缶詰: Bs.12(180円)
  • クッキー1本(130gくらい): Bs.5〜6(75〜90円)
生活消耗品
  • トイレットペーパ30mダブル1本: Bs.3(45円)
  • 洗濯洗剤180g: Bs.3.20(48円)

気象状況

自分が訪れた時期は7月〜8月前半。

低地

サンタクルス州のサンホセより東は非常に暑く、 日中は安物の温度計で40℃を越えていた。 サンホセより西は天気が悪くなり少し涼しかったが、 雨でダートの路面が酷い状態になっていた。

中地

サンタクルスからスクレまでは標高2000m前後のアップダンを繰り返すルート。 適度に涼しくて、走りやすく野宿もしやすい気候。0℃対応の寝袋で問題なし。 雨は降らなかった。

高地

ポトシ〜ウユニ〜チリ国境にかけては標高4000m前後。 日中は日が出ていればそこそこ暖いが曇りが続くと非常に冷える。 夜は安物の温度計でマイナス10℃まで下った。 0℃対応の寝袋でも眠れたけど、きつかった。

空気が乾燥しているためか、手の指先の皮膚が切れまくった。 高地にいる間は全く治る様子がなかったが、 低地に下りると傷はあっと言う間に塞がっていった。 雨は一度も降らなかった。

道路状況

詳しくはルートデータを参照。

主要都市を結ぶ一部の幹線道路を除くと大半はダートである。 ダートの路面状態は周辺国と比べても悪い。 パウダー質の砂地、激しいコルゲーション(なみなみ路面)が多い。

交通量は都市部を除いて非常に少ない。 ハイウェイでは路側帯が無くてもあまり気にならない。

この国のドライバーは些細なことでクラクションを鳴らしてくるので 都市部ではうっとおしく感じるが、 運転マナーはそれほど悪くはない。

地図、標識、看板が充実していないが、 人に聞いて何とかなった。

最初の写真はブラジル国境〜サンタクルス間に新設中の大陸横断道路。 残りの写真はダートだけど全て国道(まさに酷道)。

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地図

ボリビア製でまともな道路地図があるのかどうかは知らない。

サンタクルス市内の文房具屋さんにポスター型のボリビア全体の地図が 何種類か売っている。ダート含め道路と街はそれなりに網羅されている。 区間距離は書かれていないが、主要都市間の距離表がついているので 大雑把な見積もりはできるかも知れない。

外国製ならまともそうな道路地図は存在するが、地元での入手は難しい。 必要なら日本など先進国で入手しておくべき。 外国製の地図はまともそうに見えても間違いもあるので信用せず、 現地の地図と併用するのが安全。

売り物以外では、街の中に貼ってある地図とか駅にある鉄道路線図も 計画を立てる上で参考になる。

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補給性

小さな村にも小さな店はあるので最低限の食料は手に入る。 高地ではレストランが少ないため自炊が必要。

田舎には水道がなくドラム缶に入れた水を使っている家が多い。 民家などで水をもらうとき、ペルーなどでは飲用かどうかを確認されることが多いが、 ボリビアでは確認なしで「そこだ」と水道なりドラム缶なりの場所を教えてくれる。 安全かどうかは不明だが地元の人は構わず飲んでいると思われるので、 自分も構わず飲んでいた。

インフォメーションセンター

スクレとポトシにはインフォメーションセンターを見つけた。 あまり役に立たない街の地図がもらえる。

インターネット

インターネット屋が普及している。 都市部では1時間Bs.2〜3(30〜45円)、隔地では1時間Bs.5〜6(75〜90円)。

回線速度が遅いのは我慢するとしても、腐ったキーボードが多いのが困る。 強く押さないと反応しないキーがよくあるが、Caps Lockキーまでが何で?? 使い過ぎでいかれたのではなく最初から粗悪品だということ?

停電でいきなりPCの電源が落ちたことが何度かあった。

その他


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