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チリ 基本情報

Copyright (c) 2009 Takeshi Fujiyoshi

このページの情報は 2007年10月〜2008年9月時点 のものである。

目次

出入国

入国

空路、陸路とも、ツーリストカードと税関カードを自分で記入して パスポートと一緒にイミグレーションに提出。 入国印とツーリストカードをもらう。

例外として、リオ・ガジェゴス〜ウスアイア間のチリ領域をバスで通り抜けるときは、 このルート専用の4枚綴りの紙を使用する。 たしかツーリストカードも税関カードもなかったはず。入国印、出国印はある。 自転車で通り抜ける場合は通常と同じ。

合計4回入国しているが、質問は一度も受けなかった。 サンティアゴの空港から入国したときは自分の名前を2回読み上げられて終わり。

肉、野菜、果物などは持ち込み禁止。 ボリビアから入ったときは荷物チェックが厳しく、じゃが芋を没収された。 リオ・ガジェゴス〜フエゴ島ルートでは荷物チェックはなしか、あっても形だけ。

陸路で出国

パスポートとツーリストカードをイミグレーションの窓口に渡して、 出国印をもらえばおしまい。

ペルーへ出国したときはイミグレーションのすぐ先で検問みたいのがあり、 「ここはコントロールオブリガードだ」とオッサンに言われ止められたが 何を言いたいのか意味不明で、10分くらい無意味な会話をしたら通してもらえた。

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言葉

公用語はスペイン語。 国名のチリ(Chile)はスペイン語では「チーレ」と言う。

英語を話せる人は少ないが、メキシコ、中米よりは多い。

お金

通貨単位はペソ(Peso)。 他国のペソと区別して言う場合はペソ・チレーノ(Peso Chileno)と言う。

2007年11〜12月時点のレートは 1ペソ=0.23円。1000ペソ=230円、 5000ペソ=1150円、10000ペソ=2300円という感じで覚えておくと換算が楽。

国際キャッシュカード対応のATMは多くの街にある。 ATMを設置しているスーパーも多い。 ただし、パタゴニアのアウストラルHWY沿線には少ない。

クレジットカードは高い買物や高いホテルで何度か使用した。 高速道路の通行料もクレジットカードで払える(自転車には関係ないけど)。

高額紙幣の使い勝手は周辺国に比べると良く、あまり問題ない。 ただし田舎の宿ではおつりが無いと言われることも稀にあるけど。

ホテル

種類、値段

Hotel(オテール)、Hostal(オスタール)、Residencial(レシデンシアール)、 Hospedaje(オスペダヘ)、Cabañas(カバニャス)など種類あり。

HotelとHostalは普通のホテルが多く、どっちが上ということは無さそう。 Hospedajeは一般民家の部屋に泊まる民宿形式。 Residencialはホテル形式と民宿形式の両方あった。 Cabañasは小屋を丸々1つ借りる形式。2人以上ならCabañasの方が安い場合もある。

自分が泊まったところは一泊3000〜14000ペソ(690〜3200円)、平均6700ペソ(1500円)。 5000〜7000ペソくらいが一番多い。 安いのはResidencialとHospedaje。

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バスルーム

安宿ではバスルーム共同が多い。

安宿でもお湯シャワーだが、古いタイプの給湯器が多い。 お湯の温度調節が難しい。 普通は水用のコックとお湯用のコックをそれそれ回して温度調節するのだけど、 水用のコックを緩めると給湯器の火が弱くなって冷たくなる。この国だけ。

朝食

朝食付きのホテルが多いが、お茶菓子程度。 コーヒー1杯と小さめのパン1つ。たまにハムかチーズが付いていることあり、 という程度。 全然足りないので必ず第二朝食を用意して部屋で食べていた。

その他

  • 木造の建物が多いため、ストーブでこっそり炊事するのは難しい。
  • 都市部など安宿の競合地帯では値段交渉できる場合あり。
  • 値段交渉で値切れることがあるが、逆にぼられることも。 というか相手を見て適当に決めている感じがする。 観光客の多く集る街では印象が悪い。

キャンプ、野宿

キャンプ場はあるようだが、利用料が北米並に高いのと 街から離れた場所にしかないことから一度も使わなかった。

ハイウェイ沿いのサービスステーションでの野宿はやりやすい。 高速道路沿いのサービスステーションには有料シャワーがついている。 トイレも有料が多いのが今一つだが。 トイレ150ペソ(35円)、シャワー600ペソ(140円)くらい。

中南部は私有地が多いため野宿はやりにくい。 北部は砂漠地帯のためハイウェウ沿いに私有地がなく野宿はやりたい放題。 ただし水場は少ないので事前に入手しておく必要あり。

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食事

普通のレストラン

南部では、主菜(肉、魚)と副菜(ライス、サラダ、フライドポテトなど)の載った プレートとスープのセットが多かった。パンはついてくる。 ライスはサラダなどと同じ位置付けとして存在。飲み物は別料金。 ボリュームはある。

北部ではペルー、ボリビア形式のスープ+セグンド(盛り合せプレート)が多かった。

自分の場合、一食1100〜7400ペソ(250〜1700円)、平均3100ペソ(710円)。

中華レストラン

主要都市には中華レストランがある。持ち帰り可能。量は多くない。 チリの中華は高級レストランが多く、メニューを見てやめることも多い。 自分の場合、ケチっても一食3000〜7700ペソ(690〜1800円)、平均4600ペソ(1100円)。

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フードコート

大都市、中都市にはショッピングモールなどにフードコートがある。 中華コンボは量が少なく満足できない。 自分の場合、一食2300〜3100ペソ(530〜710円)、平均2600ペソ(600円)。

魚介類

海沿いのレストランでは魚介類が食べられる。 切り身に衣を付けたフライが多い。 味付けはされていないので、テーブルに置いてある調味料を 自分で適当にかけて食べる。 魚の種類としては安いのはメルルーサ。高いのはコングリオとか色々。

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パイラマリーナという魚介類を詰め込んだスープがあるが味が薄すぎて好きではない。 北部では Sopa de Marisco の方が味が濃くて安くて美味しい。 パンは付いてくるがライスは付いてこないのがおしい。

朝食

朝食はレストランで食べなかったので不明。 北部のカラマでは探したけど朝8時の時点で開いている店は殆どなかった。 チリ人は朝遅い。

軽食

  • ホットドッグ: 500〜1000ペソ(120〜230円)
  • ハンバーガ: 1300ペソ(300円)くらい
  • エンパナーダ: 600ペソ(140円)くらい

ホットドッグのことを「コンプレート(Completo)」と言うらしい。 ペルー、ボリビアではスープ+メインディッシュのセットをコンプレートと 言うので、北部では紛らわしい。

チリのエンパナーダは大きい。その分高いけど。

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サービスステーションに売っているハンバーガなどは美味しくない。

食料品

スーパーは広く普及している。 小さな街でも小型スーパーか中型スーパーがある。 中都市には全国チェーンの大型スーパーがある。 食料品の品揃えの良さは南米一。 ボリビアからチリに入って来るとマジで感動する。

スーパーではカバンを持ち込めないところが多い。ロッカーなどに預ける。 コインロッカーは100ペソコインが必要。 新旧コインが混在していて新コインは使えない場合あり。 持ってないときは警備員に相談すれば何とかしてくれるかも。

野菜、果物は量り売り。 売り場でスタッフに量ってもらいバーコードラベルをつけてもらう。 レジでは量れないところが殆ど。

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物価データ

飲み物
  • 水1600cc 400ペソ(92円)前後
  • ワイン500ml 520〜690ペソ(120〜160円)、平均580ペソ(130円)
  • フルーツジュース1L: 400〜990ペソ(92〜230円)、平均610ペソ(140円)
  • 牛乳200ml: 200〜220ペソ(46〜51円)
青果
  • バナナ1本: 40〜80ペソ(9〜18円)
  • みかん1個: 40〜80ペソ(9〜18円)
  • りんご1個: 110〜140ペソ(25〜32円)
  • 桃1個: 150〜170ペソ(35〜39円)
  • イチゴ500g: 500〜800ペソ(120〜180円)
  • アボカド1個: 160〜420ペソ(37〜97円)、平均250ペソ(58円)。パタゴニアでは高い
  • トマト1個: 120〜150ペソ(28〜35円)
  • 玉ねぎ1個: 170〜280ペソ(39〜64円)
  • じゃが芋小1個: 20〜70ペソ(5〜16円)
缶詰
  • ツナ缶: 390〜700ペソ(90〜160円)、平均650ペソ(150円)
  • イワシ缶: 450〜500ペソ(104〜115円)
  • 貝の缶詰: 690〜840ペソ(160〜190円)
その他
  • 米500g: 480〜600ペソ(110〜140円)
  • スパゲッティ400g: 390〜530ペソ(90〜120円)
  • 具入りライス200g前後: 370〜660ペソ(85〜150円)、平均490ペソ(110円)
  • サラミ1本(直径3cm×長さ20cmくらい): 1100〜1650ペソ(250〜380円)
  • トマトソース1袋250gくらい: 300〜360ペソ(69〜83円)
  • マンハール(パンにつけるやつ)の一番小さいやつ: 480〜610ペソ(110〜140円)

水の補給

南部では問題ない。

北部では水を得られるところが少ない。 売店、ガソリンスタンドなど飲料水が売っているところでは水道水をもらえず、 民家の方がもらいやすい。 川の水は塩っけあり、炊事に使えないことはないが美味しくないかも。 水道水も僅かに塩っぽい感じがする。 砂漠地帯の小さな村では水道がなく、ドラム缶に溜めた水をチビチビと使っている。

自転車屋

主要都市にはまともな自転車屋がある。良質なパーツが置いてある。 プラスティックタイヤレバーなど、工具も充実?

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キャンプ用品

キャンプ用品はチリのメーカ「Doite」のものが多い。

大型ホームセンターSODIMACにテント、ガスストーブ、マットなどが売っている。 大型スーパーLIDERにもブラジル製の安物テントなんかが売っている。 品質にこだわらなければキャンプ用品の入手性は非常に良い。

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サンティアゴには欧米メーカの製品を扱っている店がある。 イキケにも多少ある。

気象状況

8月の北部砂漠地帯は南西の風が多かった。

11月のサンティアゴ以南は南風が多かった。

パタゴニアのコイアイケ以北は雨が多い。 コイアイケ近郊は天気が安定する代わりに西風が徐々に強くなっていく。

12月のパタゴニアでは高いところは少々寒い(日中でも10℃前後、早朝霜)。 標高の低いところでも雨が続くと冷えて寒い。0℃対応の寝袋で問題はなし。

道路状況

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地図

「Turistel Camping 2007」という国内キャンプ場ガイド本に ついている地図を使用した。縮尺は粗いが、区間距離、街、 サービスステーションなど困らない程度に細かく書かれている。 自分はサンティアゴ市内の書店で買った。5300ペソ(1200円)。

ネットで検索してみたが同タイトルの新しいやつが見つからない。 無くなったかタイトル変わったか?

サンティアゴのストリートマップはサンティアゴ市内の書店に売っている。

インフォメーションセンター

主要都市にはあるようだが、場所が分からない、 あってもやっていない、やっていても役に立たないことが多い。

街の地図がもらえる。サンティアゴの地図はお絵描き程度で役に立たず。 北部のイキケ(Iquique)とアリカ(Arica)ではまともなストリートマップが もらえた。

インターネット

インターネット屋は主要都市にはどこにでもある。 1時間350〜750ペソ(81〜170円)。400ペソ(92円)か500ペソ(120円)のところが多い。

南米の中では比較的良い方だが、キーボードが悪い (押しても入らないキーがあるなどの)マシンがあることはある。 サンティアゴとテムコは特に悪かった。

パタゴニアのアウストラルHWY沿線の街では回線速度が非常に遅く、 使い物にならないことがある。

その他


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