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メキシコ 基本情報

Copyright (c) 2009 Takeshi Fujiyoshi

このページの情報は 2006年11月〜2007年1月時点 のものである。

目次

出入国

日本人はビザ不要。3ヶ月の滞在許可をもらえる。

アメリカから陸路で入国

国境の街から出ないのであれば出入国手続きは不要。 それより先へ行くつもりなら国境のイミグレーションで手続きする。 行き先と希望滞在日数を聞かれ、パスポートに入国印を押され、 ツーリストカードを渡される。 ツーリストカードに付いている振込用紙を使って銀行で入国税を払う必要あり。 2006年11月時点では20ドル。 国境の街ならば銀行員は心得ているので言葉が話せなくても大丈夫。 入国手続きは国境の街にいる間に済ませれば良い。

ツーリストカードは国境によっては置いてないため、 あらかじめ入手しておく必要があるとかいう話を聞いたことがあるが未確認。

自分が入国したマタモロスの国境では、 イミグレーションオフィス内の案内標識は100%スペイン語。 係員はこっちがスペイン語を全く理解できないことが分かると英語を使ってくれる。 他にお客が全然いなくて、かなりのんびりムード。

アメリカの入国カードI-94Wの半券は、 国境の街にいる間にアメリカ側のイミグレーションへ返しにいくこと。 逆にI-94Wを返さなければ滞在期限までは簡単な口頭審査のみでアメリカに戻れる。 すぐにアメリカへ戻るつもりならば返す必要はない。 返してしまうと一から入国手続きやりなおし。

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ベリーズへ陸路で出国

国境手前の検問所のようなところでツーリストカードを返却し、 パスポートに出国印を押してもらう。

言葉

公用語はスペイン語。

アメリカ国境の街では片言英語を話せる店員とか宿主がたまにいる。 それ以外の場所では英語は殆ど通じない。

自分は当初、スペイン語の知識はゼロで資料は会話集しか持っていなかったが、 身振り手振で何とかなった。 数字だけは買物や宿泊で必要なので最初に暗記した。

お金

通貨単位はペソ(Peso)。頭に「N$」を付けて表記するとか。 1/100の補助単位センターボあり、小数2桁で表記する。

2006年11〜1月時点のレートは 1ペソ=11円。 (参考: 2009年9月現在のレートは 1ペソ=6.8円)

高額紙幣の使い勝手は悪い。 小額の買物で高額紙幣を出すと店に拒否される。 高額の買物でも少し破れていると拒否される。スーパーは比較的良い。

自分の経験では、 Scotiabankという銀行のATMはいつも200ペソ札以下で出てきてくれた。 他の銀行は500ペソ札が出てきて困る。

国際キャッシュカードに対応したATMは主要な街にはあり、困ったことはない。

クレジットカードが使える店、安宿は殆どない。 空港内の店で本を買うのに一度だけ使ったが、手数料4%とられた。

ホテル

値段とクォリティ

自分が泊まったところは一泊40〜250ペソ(440〜2800円)、平均150ペソ(1650円)。 150ペソ前後が多い。1泊3000円くらい許容できれば宿探しは簡単かと思われる。

北米に比べて大分安くなるが、クォリティはそれ以上に落ちる。 鍵がない、ドアが閉まらない、水漏れ、電気式シャワーの漏電、 テレビはあるけど映らない、などなど、 一見良さそうな部屋でも必ず何か問題がある。 北部のタマウリパス州が酷かったが、南に行くと良くなっていく。

ハイウェイ沿いのホテルは綺麗だが高く、 街の中心部(セントロ)には安い宿があることが多い。 都市部の安宿は、窓なし、ジメジメ、カビくさい部屋が多い。

値段交渉はできるところ、できないところあり。

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バスルーム

バスルームは部屋に付いているところが多い。

メキシコのトイレは洋式便器だが、便座がないのが普通。最初は抵抗がある。 紙は流さずゴミ箱に捨てる。

シャワーは低地の安宿では殆ど水。高地でも水のところはある。 ガス式のお湯シャワーは管理人に使う時間帯を言って給湯器の火を付けてもらう。 電気式のお湯シャワーはコックに触れるとビリっとくるかも。

その他

自転車は部屋の中に入れられることが多い。 ダメな場合、管理人が安全な置き場所を指示してくれる。

キャンプ、野宿

メキシコには2ヶ月滞在したが、 人口が多くホテルは短い間隔で存在するため、野宿は3回しかしていない。 3回ともレストランかガソリンスタンドの庭。頼んで拒否されたことはない。

ガイドブックによるとキャンプ場はあるらしいが、 北米のように行き当たりばったりでは見つけられない。盗難も心配。

食事

普通のレストラン

朝食

トルティーヤ、フリホレス(豆を煮たもの)、卵料理のセットが多い。 卵料理は具入りのスクランブルが多いが、目玉焼系(ランチェロ)もある。 コーヒーなど飲み物は別料金。 自分の場合、一食40〜50ペソ(440〜550円)。

写真はウエボス・ランチェロス。

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昼食、夕食

肉料理、ポテト料理、ライス、サラダなどのセットが多かった気がする。 魚フライなんかもあった。トルティーヤは必ずついている。 飲み物は別料金。 田舎では食事の時間帯を外すと営業していない。 自分の場合、一食40〜70ペソ(440〜770円)。

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軽食

ホットドッグ
コンビニとか屋台で売っている。7〜15ペソ(77〜160円)。
ハンバーガ
屋台で売っている。15ペソ(160円)前後。 北部ではファーストフード店みたいなところも多かった。
タコス
北部では多かったが南部では見なくなった。 油で揚げたパリパリのやつが美味しい。 1つ4〜8ペソ(44〜88円)。
ナチョス
トルティーヤのチップス。 コンビニとか屋台で売っている。ドロドロチーズかけて食べる。
トスタダス(Tostadas)

揚げたトルティーヤの上に具材(野菜、肉、魚など)を載せたもの。 レストランやカフェで何度か食べた。

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その他
  • トルティーヤに具をつめて焼いた「おやき」みたいなものもあった。
  • ベラクルス周辺では「Coctel」というデザートがポピュラー。

中華レストラン

大きい街には中華レストランがある。 高いわりにあまり美味しいとは思わなかった。

その他

  • 南部は北部に比べて一食あたり10ペソくらい安かった。
  • 大きい街にはフードコートとかマクドナルドとかもある。
  • サボテンを食べるようだが一度も食べる機会がなく残念。
  • ベラクルス近郊は魚介類の料理が色々あり、楽しめる。

食料品、補給

人口が多く、街、村、民家は十分短い間隔である。 小さな村にある店にはスナック、パン、炭酸飲料くらいしか期待できない。 東部のグアテマラ、ベリーズ国境付近は人口が少ないが、問題はなかった。

OXXOという全国チェーンのコンビニがハイウェイ沿いと市街に多くある。 ホットドッグ、サンドイッチ、カップラーメン、スナック、ジュースなどはある。 日本のコンビニと違い生活消耗品の品揃えは良くない。

スーパーは州都かそれよりワンランク下の街にはある。 カバン持ち込み禁止の店が多く、所定の場所に預けなければならない。

水道水は地元の人も飲まない。 自分もミネラルウォータを買って飲んでいた。

気象状況

自分が滞在した11〜12月について。

道路状況

標識はよく整備されている。 舗装路の路面は概ね良いが荒れている区間もある。

低地では殆どフラット。丘陵地帯は少ない。 サン・ルイス・ポトシ〜メキシコ・シティの高地ではアップダウンが多い。

運転マナー

車の運転マナーは大陸一悪い。ハイウェイ、市街地ともに最低。 交通強者優先がこの国の常識。 ハイウェイでは頻繁に追い越し合戦が行なわれる。 路側帯の無いところでは対向側に自転車がいても突込んでくる。

北部のハイウェイでは路側帯がなくて代わりに半車線分の補助レーンが付いている。 大型車は車体半分を常に補助レーンにはみ出して走っている。 こっちが遠慮して端っこを走っていると彼等はよけてくれない。

高速道路

高速道路は自転車で走れる。 自転車通行禁止を思わせるマークの標識があるので迷っていたら、 料金所のオジサンが本線に誘導してくれた。

一般道と(有料の)高速道路が並行している区間では、 交通量が少なくて路側帯が広くて綺麗な高速道路の方が絶対に安全。 ただし、店は一般道に集まっていて高速道路には少ないので注意。 高速道路の料金所は脇から通り抜ければよい。稀に検問、荷物検査がある。

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市街地

市街地の路面は穴ぼこが多く、ぼーっと歩いていると危険。 街によっては水はけが悪く雨が降ると冠水する道あり。

トペ

車のスピードを強制的に落とさせるために路面に盛り上がりが作られている。 スピード落とし。メキシコではトペ(TOPE)と呼ぶ。 大きさにもよるが、時速50kmくらいで突込んだらたぶん死ぬ。

トペはメキシコだけでなく中南米全域に存在する。 運転マナーの悪い国ほど多い。

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その他

500kmに1回くらいの頻度でパンクした。 路面は見た目は綺麗だがパンク要因物は転がっている。 パンク対策の入ったタイヤにした方がよい。 トゲトゲ植物が多い。 長いやつがタイヤに絡まって一気に複数ヶ所パンクしたこともある。

ハイウェイ脇はゴミだらけ。 路側帯にはバーストしたタイヤが多くちらばっている。 景色は綺麗だけど街や道路は汚いというのがこの国の印象。 ハイウェイには犬の死骸がよく転がっている。

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地図

ハイウェイ沿いのPEMEXのガソリンスタンドに州ごとの広げるタイプの まともな道路地図が売っているようである。 メキシコ・シティでは地図屋さんや空港の売店にも売っている。

自分は日本から持ってきたNellesのメキシコ全体の地図と、 国境の街の本屋で買った地図を使用した。 後者はお絵描きレベルの酷い地図。 最初だったのでメキシコにはまともな地図が無いのだと思っていた。

メキシコ・シティのストーリトマップは市内の書店に売っている。 日本人宿には富永省三さん作のメキシコ・シティの地図が貼ってあり、 とても役に立った。

自転車屋

自転車屋は多くの街にある。 MTB互換パーツは品質を問わなければ入手できると思う。

サン・ルイス・ポトシとベラクルスには自転車屋が集まったエリアがあったが、 子供用自転車ばかり並べてある。 ベラクルスではタイヤレバーを探し回ったが置いてある店は少ない。 自転車&オートバイ修理屋で手に入れた。

仏式バルブのチューブは滅多に売っていない。 米式バルブのチューブならどこにでも売っている。

メキシコ・シティの自転車屋街は大きくて品揃えが良さそうな感じだが、未確認。

インフォメーションセンター

あまり使わなかったので何とも。

サン・ルイス・ポトシでは英語が通じたが観光案内が主で今一。 地図をもらえたがガイドブックの地図より範囲が狭くて役に立たず。

インターネット

インターネット屋は普及している。小さな街にもある。 回線速度は同じ街でも店によって異なる。北米に比べると遅い。 インターネット屋というよりもPCレンタル屋という感じで、 若者がWordでレポートのような文章を作成しているのをよく見る。 日本語を表示できるマシンは多い。

利用料は、1時間 6〜15ペソ(66〜160円)。10ペソ(110円)の店が多い。 メキシコシティでは15ペソ(165円)前後と高め。印刷は1枚2ペソ(22円)とか。

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その他


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