トップ > 米大陸自転車旅行 > フライトレポート

[前ページ] [次ページ]


フライトレポート

Copyright (c) 2009-2010 Takeshi Fujiyoshi

長期の自転車旅行において最も厄介なことの1つが飛行機に乗ること。 チケットの購入、荷物の梱包、空港への移動をどうするかが毎回課題となる。

目次

チケットの購入

現地でチケットを買う場合の話であって、日本の場合は知らない。

どこで買う?

以下のいずれかになる。

  1. 航空会社の窓口で買う
  2. 航空会社のホームページ(インターネット)で買う
  3. 格安チケットサイト(インターネット)で買う
  4. 現地の旅行代理店で買う

自分は航空会社から直接チケットを買うことが多い。 格安チケットサイトや代理店で買う方が安いかどうかは その地域や店の事情によると思う。

航空会社から直接買う場合、 クレジットカードを持っているならインターネット上で買えば良い。 クレジットカードを持っていなければインターネット上で検索して 目星をつけておいてから、航空会社の窓口で現金で買う。

格安チケットサイトは航空会社をまたいで検索、購入ができる点で優れている。 ただし、購入にはクレジットカードが必須なのと安全性に不安があるのが欠点。 以下は ロンプラのサイト が推奨している格安チケットサイト(たぶんアメリカの会社)。 自分は検索はしたけど買ったことはないので本当に大丈夫なのかは分からない。

旅行代理店を使う場合、行き先をスタッフに言って調べてもらうことになる。 このとき、行き先がはっきり決まっている場合は簡単だが、 チケットの値段によって行き先を選びたい場合はやりにくい。 『○○方面で一番安いところを探して欲しい』などと頼んでもたぶん嫌がられる。 『アメリカのどこか東の方』などと範囲を限定しても 「アメリカのどこに行きたんだ?」と具体的な地名を聞き返されるであろう。 まず格安チケットサイトで検索して候補を絞ってから行く方が良いと思う。

インターネット購入の場合は予約番号とフライトスケジュールの書かれた メールが送られてくるだけで、人とのやりとりは無いはず。 Eチケットなのでチェックインに最低限必要なものは予約番号とパスポートだけ。 メールは印刷して持っていった方が良い。

チケットの価格

チケットの価格は刻々と変化する。 座席が空いているほど安く混んでいるほど高くなるのだとは思うが、 他にも計算要素があるかも知れない。ネットで値段を見ていると、 数万円単位で一気に上がったり下がったりと変動することもあるので、これだ! というチケットを見つけたときに買っておかないと悔しい思いをするかも知れない。 スケジュールが曖昧な自転車旅行では難しいところではあるが。

A地点→B地点の片道チケットを買うよりも、 A地点→B地点→C地点の周遊チケットの方が値段が安い場合がある。 自分はカラカス(ベネズエラ)からマイアミ(アメリカ)へのフライトのとき、 カラカス→マイアミ→マナグア(ニカラグア)のチケットを買った。 その方が安かったのとアメリカの入国条件を満す目的もあったので。

フライト時刻

国際線の場合は出発時刻の2時間前、 できれば3時間前に空港に着くのが良いと一般的には言われている。

空港まで自転車で走る場合は、その移動時間と荷物の梱包時間を加える必要がある。 更に、チェックインで荷物の引き渡しが上手く行かなかった場合の対処時間も 考慮した方が良い。そうなると、午前の便は避けたい。 どうしても午前便しか無い場合は 空港近くの高いホテルに泊まるか空港で一夜を明かすようにしている。

荷物の梱包

フライト時の荷物の梱包は自転車旅行中最大の厄介事の1つ。 回数を重ねるほど慣れることはなく、むしろ慎重になっていく。

手荷物の規定

飛行機に持ち込むことができる手荷物の規定は航空会社ごとに定められている。 航空会社のホームページ等で確認し、 制限の範囲内に収まるように荷物を上手くまとめなければならない。

北米路線のエコノミークラスの場合(2009年7月時点):

預け手荷物 23kg以内かつ縦横高さの合計が158cm以内のものが2つまで 無料。これを越えると高額な超過料金を取られる。
機内持込み手荷物 航空会社によって多少異なる。 AC社は、23x40x55cm以内が1つと16x33x43cm以内が1つまで、 それぞれ10kg以内。 チェックはされないので多少オーバーしても大丈夫だが、 大きな荷物は他の乗客に迷惑をかける。

自転車は分解しても制限サイズ内に収めることは不可能であるが、 その代わり多くの航空会社では50〜100ドルくらいの運搬料で自転車を 分解することなく運ぶことができる。 この運搬料は超過料金に比べると大分安いはず。 ただし、自転車運搬料を払う場合でも自転車は預け手荷物の1つとして カウントされるので注意。

ただし、これらはあくまで規定上の話であって、 実際はチェックインカウンタのスタッフの対応次第。 運搬料を払うつもりで自転車を分解梱包せずに持っていったら 梱包を要求され運搬料は取られなかったこともあれば、 梱包して持っていったのにサイズオーバーを食らい結局は自転車扱いにして 運搬料を払ったこともある。

荷物のまとめ方の実際

超過料金を取られないためには結局以下のように荷物をまとめることになる。

  1. 自転車 → 預け手荷物1
  2. その他の荷物 → 預け手荷物2 + 機内持込み手荷物 に分散

「預け手荷物2」は段ボール箱を使うのがベスト。 段ボール箱の調達が難しい場合は、 複数のバッグを1つにくっつけて見掛けの個数を減らす。 空港にラッピング屋がいればそれを利用するのが簡単。 ラップでグルグル巻きにしてくれる。 なければ丈夫な袋、ひも、テープなどを使って自分でまとめても良い。

預け手荷物に入り切らない分は機内持込み手荷物にする。 自分はいつもリュック1つと自転車のサイドバッグ1つを機内持ち込み用に使っている。 スリーピングマットなどかさばるものは自転車にくくりつけておく手もある。

刃物は機内持込みが禁止されているので預け手荷物に入れる必要がある。 梱包作業に必要な刃物はセキュリティチェックへ行く前にゴミ箱に捨てている。

自転車の工具を機内持込み手荷物に入れるとセキュリティ検査で引っ掛かって 没収される可能性が高いので、預け手荷物に入れるのが無難。 しかし、荷物を引き渡しが上手く行かなかったとき 自転車の分解組立作業が必要になるかも知れないので、 自転車と一緒にしておくのが一番良い。

梱包作業と空港への移動

ホテルで荷物を梱包して空港までタクシーで移動するのが楽で確実だと思う。 しかし、先進国ではタクシー代が高いとか、 後進国では強盗タクシーがいるとかの理由でタクシーを使いたくない場合は、 空港まで自走して空港で荷物の梱包作業をすることになる。

北米ではちょうど良い大きさの段ボール箱がオフィス用品店などに売っている。 また、空港のラッピング屋が段ボール箱を持っている場合もある。 空港まで自走する場合は、 荷台に段ボール箱を載せて走るよりも少し高いが空港で買う方が楽かも知れない。

空港内の移動

ひとたび荷物を梱包してしまうと、 もはやカートを使なしで移動するのはものすごく大変になる。

日本や北米の空港では自由にカートを使うことができる。 空港によって無料だったり有料(2〜3ドル)だったりする。 空港にカートが置いてあるのは当たり前だと思っていたのだが、 ベネズエラのカラカスの空港には客が自由に利用できるカートは置いてなかった。 その代わり、空港内でカートを押してウロウロしているスタッフがいるので、 チップを渡せば手伝ってくれるかも知れない。

その他

滞在先の住所と電話番号

国際線の場合は、チェックイン、出入国手続きにおいて 出発地と到着地の滞在先の住所や電話番号が必要になることが多いので 準備しておいた方がよい。 別にそこに泊まる必要はないのでガイドブックなんかに載っているところで良い。

復路ダミーチケットの購入

日本人が日本から海外へビザなしでフライトする場合、 帰国用のチケットを持っていないと飛行機に乗せてもらえないかも知れない。 自分は日本からニカラグアにフライトしたとき、 戻りのノーマルチケット(約30万円)をキャンセル払戻し前提で買わされた。 キャンセルの手続きはクレジットカード払いならば電話一本で済むのだけど、 現金払いだと面倒な手続きが待っているらしい。

筆者のフライト事例集

今回の旅行では7回、自転車とともにフライトした。 乗り換えもカウントに含めると13回になる。

名古屋 → 香港 → バンクーバ(カナダ)

  フライト1 フライト2
日時/ルート 2006/4/21 中部空港10:05発 -> 香港 (4時間) 同日 香港(1時間遅れ)16:00発 -> バンクーバ (12時間)
航空会社 キャセイパシフィック
チケット 2週間前に旅行代理店で予約。往復1年オープンで149,480円。
空港アクセス 自宅->中部空港は車で送ってもら う。出発の2時間前に空港到着。 バンクーバではタクシー利用 (30カナダドル)
預け荷物 分解して輪行袋に入れた自転車x1、段ボール箱x1。
持込み荷物 リュックx1、サイドバッグx1

2年間帰ってこないつもりだったが、 カナダの6ヶ月滞在許可を確実にもらいたかったので往復1年オープンにした。

装備の半分はバンクーバに着いてから買う予定だったので荷物は少なめ。 自転車は国内旅行のときと同じく分解して輪行袋に入れて預けた。

空港が自宅から遠いのが一番の問題。

イヌービック → エドモントン → グランドプレーリ (カナダ国内線)

  フライト1 フライト2
日時/ルート 2006/7/12 イヌービック13:33発 -> エドモントン (6時間) 翌7/13 エドモントン6:50発 -> グランドプレーリ (1時間半)
航空会社 カナディアンノース エアカナダ
チケット 航空会社のHPでクレカで購入。 548カナダドル(=56,246円) 航空会社のHPでクレカで購入。 151カナダドル(=15,521円)。
空港アクセス イヌービック在住の日本人に車で 街から空港まで送ってもらった。 出発の1時間15分前に空港到着。 エドモントン空港で寝た。
預け荷物 自転車そのままx1、サイドバッグ2個を入れた袋x1。 自転車運搬料がそれぞれ68.90カナダドル(=7,147円)、 53カナダドル(=5,571円)かかった。
持込み荷物 リュックx1、丸めたマットx1

本当はドーソン・クリークへ飛びたかったのだが、 都合のよいフライトを見つけられなかったため 160km南東の小都市グランド・プレーリで妥協した。

自転車は分解せず運搬料を払って預けた。 フライト1とフライト2は航空会社が異なるのでそれぞれ払う必要があった。 ペダルとサイドキャリアは外し、タイヤの空気を抜いて、ハンドルを横向にした。 預ける際の問題はなし。

マナグア(ニカラグア) → ヒューストン(アメリカ) → 東京

  フライト1 フライト2
日時/ルート 2007/3/31 マナグア6:50発 -> ヒューストン (3時間半) 翌々日 ヒューストン10:50発 -> 成田空港 (たしか13時間)
航空会社 コンチネンタル
チケット 日本大使館で手配してくれた。 マナグア〜東京往復、ヒューストンでのホテル代込みで1635ドル。
空港アクセス 前日にタクシーで空港へ移動し 空港内で寝た。 (出発の18時間前に空港到着) ヒューストンでホテル泊、 ホテルのシャトルバスを使用。 成田空港->自宅は電車 (自転車は宅配)
預け荷物 ブルーシートで包んだ車輪なし自転車x1、サイドバッグx1
持込み荷物 サイドバッグx1、リュックx1

ニカラグアで強盗に襲われて一時帰国したときのフライト。

チケットは日本大使館の人が手配してくれた。 もうニカラグアに戻るつもりはなかったが、 片道よりも往復の方が安いとのことで往復チケットになった。

強盗現場に荷物を沢山捨ててきたので荷物は少なめ。 強盗に自転車の車輪をとられていたため、自転車は車輪なしで ブルーシートに包んでテープとひもでグルグル巻きにした状態で預けた。

荷物の問題はなかったが、 ヒューストンで一泊して翌日乗る予定だった東京行きの飛行機に乗り遅れた。 サマータイムであることを認識していなかったのが原因。 強盗にカードをとられて最低限の現金しか持っていなかったので焦ったが、 翌日の便に無料で振り替えてもらえた。ホテルには泊まらず空港で24時間待ち。

東京 → ヒューストン(アメリカ) → マナグア(ニカラグア)

  フライト1 フライト2
日時/ルート 2007/9/25 成田空港15:45 -> ヒューストン13:00 (約10時間?) 同日 ヒューストン15:35 -> マナグア (3時間くらい)
航空会社 コンチネンタル
チケット 前回の復路分の出発日を変更して使用。
空港アクセス 自宅(岐阜)->成田空港は電車 (東京で一泊)。荷物は宅配。 出発の2時間前に空港到着。 ヒューストンでは即乗換え。 マナグアでは空港前の高いホテル に宿泊し、翌日自転車で市内へ。
預け荷物 自転車を入れた段ボール箱x1、その他荷物の段ボール箱x1。 自転車運搬料90ドル。
持込み荷物 リュックx1

本当はニカラグアに戻るつもりは無かったのだが、 マナグア〜東京の戻りチケットの出発日を変更できたので、 そのチケットを使ってニカラグアへ戻った。

自転車は分解して段ボール箱に入れてガッチリ梱包した。 しかし、この作業は全く意味がなかった。 第一に、自宅から成田空港への荷物の宅配では、 段ボールに入れてあっても自転車用の料金を取られた。 第二に、成田空港でのチェックインではサイズオーバーをくらい、 中身が自転車なので自転車扱いにしてもらい結局は自転車運搬料を払った。

更に、片道チケットしか持っていなかったため、 マナグア→東京のノーマルチケット(33万4千円)をキャンセル払い戻し前提で 買わされた。クレジットカードで購入したためキャンセル手続きは簡単で、 日本のコンチネンタル航空に電話して事情を説明すればOK。(なんだけど、 実はカード会社側のミスで上手く行っていなかったことが1年半後に判明)

マナグア(ニカラグア) → マイアミ(アメリカ) → サンティアゴ(チリ)

  フライト1 フライト2
日時/ルート 2007/10/8 マナグア7:00発 -> マイアミ 10/22 マイアミ23:25発 -> サンティアゴ
航空会社 アメリカン
チケット マナグアの旅行代理店で購入。794ドル。
空港アクセス マナグアでは前日にタクシーで移 動し空港前の高いホテルに宿泊。 マイアミでもホステルまで タクシー(32ドル+チップ) マイアミ、サンティアゴとも 自転車で自走。 出発の11時間前に空港到着。
預け荷物 ピクニックシートで包んだ車輪 なし自転車x1、サイドバッグx1 ラップでミイラ化した自転車x1、 段ボール箱x1。自転車料はなし。
持込み荷物 サイドバッグx1、リュックx1 リュックx1

ニカラグアで再び強盗にあった後のフライト。 中米走破はやめてチリへ飛ぶことにしたが、 その前に失った装備を買いなおすためアメリカへ飛んだ。

チケットはマナグア市内の旅行代理店で購入した。 マナグア→マイアミ→サンティアゴの周遊チケットで800ドル弱で買えてラッキー。

マナグアからのフライト

自転車は前回の帰国時と同じく車輪なしだったため、 ピクニックシートで包んで上からロープでぐるぐる巻きにして預けた。 問題はなし。

ところで、マナグアの空港には出発側には客が自由に使えるカートはない。 到着側の荷物引き取り場にはあるので、到着した人が捨てていったカートを スタッフに回収される前に横取りすれば使える。

マイアミからのフライト

ホステルから空港まで30km自転車で移動し、空港で梱包作業を行なった。 段ボール箱はオフィス用品店で買ったものを自転車の荷台に載せて運んだ。

自転車は運搬料を払ってそのまま預けようとしたところ、 「ここままでは危いから何かで梱包してきなさい」と言われた。 空港内のラッピング屋さんにお願いして 自転車をラップでグルグル巻いてミイラ状態にしてもらったらOK。 ラッピングに14ドルかかったが自転車運搬料70ドル(当時)は徴収されなかった。

マイアミの空港は、一階の到着ロビーは狭苦しいが 2階の出発ロビーは広々していて作業はやりやすかった。 カートは有料で使える。空港へは一般道から普通に自転車で入れる。

カラカス(ベネズエラ) → マイアミ(アメリカ)

  フライト1
日時/ルート 2009/2/22 カラカス18:15 -> マイアミ (3時間半)
航空会社 アメリカン
チケット 航空会社のHPでクレカで購入。 カラカス->マイアミ(2ヶ月半S/O)->マナグアで71,170円。
空港アクセス 自走 + 高速道路はヒッチ。出発の8時間前に空港到着。
預け荷物 分解して段ボールで包んでラップした自転車x1、 ラップで1つにまとめたサイドバッグ2つx1
持込み荷物 サイドバッグx1、リュックx1

今までで一番上手く行かなかったフライト。

チケット

インターネットで日本のアメリカン航空から直接チケットを購入した。 マナグアへ行くつもりはなかったが、 マナグアを追加した方が安かったのとアメリカの入国条件を満たす目的もあったので カラカス→マイアミ→マナグアの周遊チケットにした。

カラカス発のフライトは72時間前までにリコンファームしないと 予約を取り消されるとガイドブックに書いてあったので、 念のため空港の航空会社のオフィスでリコンファームしておいた。

移動、梱包

当日、ホテルから空港までは自転車で行くつもりで出発したが、 高速道路は自転車通行禁止だったため結局は車をヒッチした。

地図やガイドブックを含めもう使わないものを徹底的に処分して 荷物を減らせるだけ減らした上で、

  1. 自転車は運搬料を払ってそのまま預ける
  2. サイドバッグ2つをラッピング屋で1つまとめた状態で預ける
  3. サイドバッグ1つとリュックを機内持ち込みにする。
  4. スリーピングマットは自転車の荷台に括りつけて一緒に預ける。

という計画で空港入り。 結果は、航空会社のチェックインカウンターの手前の検問で 「自転車は箱に入れなければ預かれない」と拒否された。

最終的には、 自転車は輪行状態に分解し、車輪とフレームをストラップで固定し、 潰した段ボール箱で全体を覆い、 ラッピング屋に全体をラップで覆ってもらうことでOKとなったが、 そこまで行きつくのに大苦戦した。 一番の問題点は、この空港には客が自由に使えるカートがないということ。 荷物を預けるまでは身動きが取れないので1人では箱を探しに行くこともできない。 幸い、僕が苦戦しているのを見た空港のスタッフが段ボール箱を探してきてくれた。 しっかりチップを持っていかれたけど助かった。 航空会社のスタッフは決して手伝ってはくれない。

自転車運搬料は徴収されなかった。 マイアミのときもそうだったが、 ここの航空会社はスタッフが自分んとこの規定を知らないのか、 それともホームページの情報が間違っているのか。

空港に到着してからチェックインが完了するまでに3時間かかった。

チェックイン前の検問

カラカスの空港ではチェックインカウンタに辿りつく前に 航空会社のスタッフによる細かい口頭質問がある。 質問の内容はこんな感じ。

いつベネズエラへ入国した? どこを旅行した? 旅行の目的は? ベネズエラの前は? どこに泊まった? ベネズエラに友達はいる? 荷物の中身は? いつどこで梱包したの? あなたの荷物? 行き先は? マイアミでの目的は? その後は? その後は? 生年月日は? 職業は? 会社名は? あなたがカナダへ入国するのにビザは必要? アメリカへ入国するのにビザは必要?

それが終わったと思ったら、最後に自転車を拒否。 自転車を梱包してもう一回列びなおしたので同じことをもう1回繰返した。

自転車運搬料の代わりに使ったお金

自転車運搬料100ドルは取られなかった代わりに飛んでいったお金が結構な額。

サイドバッグと自転車のラッピングがそれぞれ2回ずつと オッサンへのチップを合わせて27ドル(闇レートで)。 ラッピングを2回ずつやったのは色々と格闘したことによる。

で、もう格闘したくなかったので工具は預け荷物には入れずに 持ち込み荷物に入れたところ、セキュリティチェックで引っ掛かって 25ドルのモンキーレンチと30ドルのマルチツールを没収された。

合計82ドルとんでいった。

モントリオール(カナダ) → トロント(カナダ) → 東京

  フライト1 フライト2
日時/ルート 2009/5/22 モントリオール21:00発 -> トロント (1時間半?) 5/23 トロント13:15発 -> 成田空港 (?時間)
航空会社 エアカナダ
チケット 出発6日前、モントリオール空港内のチケット売場で購入。 386カナダドル(当時33,000円)
空港アクセス 自転車で自走。 出発の8時間前に空港到着。 トロントでは空港で寝た。 成田空港->自宅(岐阜)は電車 (荷物は宅配)。
預け荷物 自転車そのままx1、段ボール箱x1。 自転車運搬料50カナダドル(=当時4300円)。
持込み荷物 サイドバッグx1、手下げ袋x1

チケットは航空会社から直接購入した。 訳あってクレジットカードが使えなかったので、 インターネットで目星を付けておいてから空港のチケット売り場で現金で買った。 本当はモントリオールを朝10時の便で飛べばトロントですぐ東京行きに 接続できたのだけど、午前便は避けたかったのでモントリオールを夜の便にし、 トロントの空港内で寝袋を広げて寝た。

自転車は分解せずに運搬料を払ってそのまま預けた。 ただし、ペダルとサイドキャリアは外し、ハンドルは横向きに固定し、 タイヤの空気は抜いておく。 エアカナダのHPにも書いてあるが、自転車を持ち込む場合は事前登録が必要。 モントリオールでもトロントでも問題なく預けることができた。 某AA社と違ってエアカナダのスタッフはよく理解している。

自転車以外の荷物のうち大半は段ボール箱に入れて預けた。 段ボール箱はモントリオールの空港にあるラッピング屋で購入。 箱代とそれのラッピング代を合わせて13.50カナダドル(当時約1200円)。 トロントの空港で寝るために寝袋は持ち込み手荷物の中に入れた。 なお、荷物の引き渡しは出発の3時間前からで、 あまり早く行きすぎても荷物を引き取ってもらえない。

チェックインは、出発ロビーのあちこちに置いてある端末を使って 自分で発券まで行なう(セルフチェックイン)。 予約番号とパスポートさえ持っていればチェックインが可能。 トロントの空港では試しに前日の夜やってみたが拒否された。

エアカナダの飛行機は全座席に電源タップがついていた。 PCでプログラム書いたりして退屈はしなかった。


トップ > 米大陸自転車旅行 > フライトレポート

[前ページ] [次ページ]