Copyright (c) 2009 Takeshi Fujiyoshi
このページの情報は 2009年1〜2月時点 のものである。
日本人はビザなしで90日まで滞在可能。
ブラジルから陸路で入国した。 イミグレーションへ行きパスポートを渡し、 「90日?」と聞かれ、スタンプと滞在日数を記入してもらっておしまい。 ツーリストカードの類いはない。
カラカスから空路で出国した。 飛行機のチェックイン時に渡される出国カードを記入して、 出国ゲートへ向かう途中のイミグレーションでパスポートと一緒に提出する。 イミグレーションではフライト先を聞かれたのみ。全てスペイン語。
出国カードにはベネズエラでの滞在先住所を記入する箇所があるので、 メモるなりしておいた方が良い。あと記入のためにペンも必要。
公用語はスペイン語。
国際空港を除いてスペイン語以外の言葉を耳にすることはなかった。
通貨単位はボリーバル・フェルテ(Bolívar Fuerte)。 頭に「Bs.F.」を付けて表記する。 1/100の補助単位センティーモあり、小数点2桁で表記する。
2009年2月時点の公定レートは 1ドル=Bs.F.2.14。 闇レートは 1ドル=Bs.F.4.80(@カラカスの国際空港)、 1ブラジルヘアウ=Bs.F.2(@サンタ・エレーナ) であった。
高額通貨の使い勝手は特に悪いとは感じなかった。
国際キャッシュカード対応のATMは周辺国に比べると少ないかも知れないが、 カラカスやシウダーグアヤナなどの主要都市にはあるようである。 ATMを使うと公定レートで引き落されて大損するので 自分は一度も使わなかった。
この国のお金に関しては外国人旅行者にとって面倒くさい問題がある。
少し前にデノミが行なわれ通貨単位が変更された。 旧通貨単位はボリーバル(Bolívar、頭に「B.」をつけて表記)。 Bs.F.1 = B.1000 である。
2009年2月時点、紙幣は完全に新通貨に置き換わっているが、 コインはまだ旧通貨が混在している。 100ボリーバレスコインは10センティーモスと等価であり、 500ボリーバレスコインは50センティーモスと等価である。
更にややこしいことに、料金を口で言うときは旧通貨単位が使われている。 Bs.F.12.50 ならば「ドセ、シンクエンタ」とは言わずに 「ドセミル、キニエントス(=12500)」と言うのである。
闇レートが存在する。 2009年2月時点の公定レートと闇レートの差は2.2倍。 この差は日々大きくなり、インフレも激しく進行しているとか。 公定レートで計算すると中南米一物価の高い国になってしまう。 闇両替は一応違法ではあるが、公然と行なわれている。
外国人が集まる国際空港や国境の街で「カンビオカンビオ」言いながら ウロウロしている両替商のオヤジが闇レートで換えてくれる。 闇両替をするにはUSドルやユーロの 現金 が必要。 ブラジル国境の街ではブラジル通貨ヘアウでもOK。 ベネズエラに着く前にそれらの外貨を必要な分だけ用意しておくこと。
ボリーバル・フエルテからUSドルやユーロなどへの両替はできないので 両替しすぎないように注意が必要。
この国ではクレジットカード偽造犯罪が多発しているらしい。
筆者がベネズエラを去ってから約20日後のこと。 クレジットカードの利用明細をチェックしたら約12万円分が勝手に使われていた。 使われた時期はカラカスに滞在した9泊のうちの後半で、使われた場所はタイ。 一体いつどこでコピーされたの?
この国ではクレジットカードは店でもATMでも使っていないが、 カード情報を盗まれた可能性はいくつか考えられる。 もしかしたらベネズエラではないのかも知れない。 でも、個人的に一番疑っているのはカラカスのホテル。 危険な都市に滞在中は不要なカードは持ち歩かないようにしているから、 自分の不在時に従業員にやられた可能性はある。高いホテルほど油断できない。
なお、使われた12万円は全額保証された。 何でも犯人が再び偽造カードを使用した際に偽造カードであることが検知されたとか。 へえ〜すごいねぇ。
自分が泊まったところはBs.F.40〜120(8〜25ドル)、平均Bs.F.62(12ドル)だが、 Bs.F.100(20ドル)くらいまで許容できないと毎日ホテル泊は難しい。 カラカスではBs.F.120(25ドル)のところに泊まった。安宿は満室ばかりで難しい。
すべてバスルーム付きだったが、水シャワー100%。 低地では暑いので問題なし。 サンタ・エレーナとカラカスでは標高が高いため夜はちと寒い。
中華レストランは小さな街にもある。 中国人比率はかなり高そう。
カラカスの中華レストランではサービス料10%とられる。
ガソリンスタンドなどに油っこい物や惣菜パンなどが売っている。 エンパナーダがBs.F.4〜5(0.83〜1ドル)。
大都市にはマックやKFCなど北米系のファーストフード店がある。 ビッグマック単品がBs.F.10(2.10ドル)。 コンボはBs.F.20(4.20ドル)くらいから。
中国人経営の小型スーパーが小さな街にもある。 パスタ用トマトソースは140gの缶詰で美味しいやつが置いてある。 野菜、果物はあまり売っていない。八百屋で買う。
水道水が安全かどうかは知らないが構わず飲んでいた。 南部では水道がない地域もあり、 給水車が各家をまわって容器に水を補給している。
シエスタ(昼休み)がハッキリしている。 正午から16時頃まで都市部でもレストラン以外の多くの店が閉まる。
自分が滞在した1〜2月で雨天になったのは2回だけ。 1回目は標高の低いシウダー・グアヤナ、 2回目はカラカスの少し東、標高の高いところ。
ブラジル国境近くのカナイマ国立公園内とカラカス近郊は標高が高いため涼しい。 低地では晴天の日はくそ暑くなる。曇りならそれほどでもない。 夜はわりと涼しい。
風向きはずっと東風。 西へ向かって走っていたので追い風で楽だった。
標識はわりと整備されている。 しかし街までの距離表示はいい加減で±20kmくらい平気で変動する。
舗装状態は良いのだが、路側帯にはガラスの破片が散らばっていたり、 道路脇にはゴミが延々と続いていたりして汚い。 交通量、路側帯の広さは場所によってまちまち。 広くて走りやすいところもあれば狭くて交通量が多いところもある。
ハイウェイでの車の運転マナーはそんなに悪くはないが、 挨拶のつもりかやたらクラクションを鳴らしてくるのと、 大声で奇声を上げて脅かそうとするやつが多くてうっとおしい。
カラカスではオートバイはみな信号無視している。警察もやっている。 この国では赤信号は日本の点滅信号くらいの意味なのかも知れない。
ハイウェイには短い間隔で軍や警察の検問所が設置されている。 毎回止められるわけではないが、ほぼ一日一回のペースで止められる。 最初は不審がられて質問されまくるが、 答えるごとに驚かれ、最後には握手して終わることが多い。
不良警官、不真面目警官が多いので警察の検問は避けられるなら避けたい。 軍と警察とでは制服が違うので見分は容易。
あまり探していないのでまともな地図があるかどうかは不明。 国境の街サンタ・エレーナでは泊まったホテルに道路地図が売っていたが、 距離が書かれていなかったこととお金に余裕がなかったことから買わずじまい。 日本から持ってきた南米全体の地図とガイドブックの巻末地図で走った。
カラカスのショッピングモール内の書店に地図コーナーあり。 カラカスのストリートマップは何種類か売っている。 道路地図はどうだったかなぁ?
予想よりも物価が高くて闇両替した現金に余裕が無かったので野宿しまくった。 ハイウェイ沿いで野宿できるところは探せばわりとあるが、 田舎でも地元の人は危険だと言うので実際そうなんだろう。 カラカスに近づくにつれて民家が多くなり隠れ野宿は難しくなる。
店やホテルの庭で頼めばキャンプさせてくれるところはある。 2回やったけど、早く寝たいのに人が寄ってきて話しかけてきたり、 ホテルの宿泊客がやかましい音楽をかけていたりで、居心地が悪かった。
キャンプ場はハイウェイ沿いにときどき見かける。 高いホテルに併設の有料キャンプ場を使ったことがあるが、 大便用のトイレがないとか凶暴な犬がいたりとか問題あり。
ガソリンは有鉛ガソリンと無鉛ガソリンの両方が存在する。 多くの人は有鉛ガソリンを使っているようである。 キャンピングストーブでは有鉛は使えないので必ず 「シン・プロモ(無鉛ガソリン)」と言うこと。
ブラジル国境に近いところではどこのガソリンスタンドにも車の長い行列が 出きていた。北へ行くとそんなことはなくなるのだけど。 ガソリンをポリ容器に入れてもらっている人が多くいた。
一度も使わなかった。 ブラジル国境のサンタ・エレーナの街の入口にあったような気がするが、 他では覚えがない。
インターネット屋が普及している。 利用料は1時間Bs.F.2.50(0.52ドル)かBs.F.3(0.63ドル)。 料金前払い制の店が多い。
回線速度はシウダー・ボリーバルより北の都市ではまとも。 ブラジル国境のサンタ・エレーナは遅い(ブラジル北部並)。 キーボードは確率半々くらいで良かったり悪かったり。
サンタ・エレーナには自転車屋があった。他では見覚えがない。 カラカスではスポーツバイク店のテレビCMが流れていたのでたぶんある。
犯罪率とか数字的なことは知らないが、恐かったところだけ書いておく。